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子育てで、言ってはいけない3つの言葉

kandaiki

「創作」に許可を求める子ども達

子ども達がプログラミングでゲームを作っていると、


「先生、敵の数を増やしていいですか?」

「先生、もっと高くジャンプできるようにしていいですか?」


私たちの教室では各単元でオリジナルで創作する自由創作課題を設けていますが、自分で思いついたゲームの新しいアイデアに許可を求めてくる子ども達が少なくありません。毎回何にでも許可をもとめてくる子に、私はいつもこう言います。


「許可を求めずにやれ。それがクリエイティブだ!」


言ってはいけない3つの言葉

子育てをしていると、誰もがつい口をついて出てしまうのが言葉が3つあります。

これからご紹介するこの3つの言葉をなるべく使わないよう心がけると、子ども達はクリエイティブになり、主体的に興味を深掘りしていく姿がぐんと増えるんです。


言ってはいけない言葉①:「危ないからやめて」

当然子どもの安全を考えて出てくる言葉ではありますが、何でも禁止してしまうと「どうして危ないのか」を子ども自身が考える機会を奪ってしまいます。もし危険があるとしても、危険度を下げる方法や安全なやり方はないだろうか?一緒に見つけてあげることで“挑戦”と“失敗”を混ぜながら学ぶ力が身につきます。


言ってはいけない言葉2:「汚いから触らないで」

大人から見ればまっとうな理由ですが、「汚い」モノの中にこそ、おもしろい構造や新しい発見が隠れているものです。泥遊びから水と土の性質や形づくりの楽しさを学び、小さな虫が集まっている様子をじっと観察したり触ったりすることは、生態系や自然の循環を知るチャンス。こうした体験は、好奇心を高める入り口です。


言ってはいけない言葉3:「壊れるからやめて」

「不具合が起きたら対応できないかも」という親の不安をよそに、子どもは家電やコンピュータのボタンをあれこれ押しがちです。こちらとしては想定外のエラーや設定変更を避けたいところですが、そこに子どもの好奇心があります。一緒に機器の設定や、エラーを調べながら試行錯誤すると、論理的思考やトラブルに対しての対応力が育ちます。もちろん故障防止は必要ですが、万が一エラーが起きても原因を探り解決する経験が大きな成長につながります。恐れて止めるより、探究のプロセスに寄り添うことが大切です。


自分で試して考える力を育む

こうして「危ない・汚い・壊れる」の3大禁止ワードを控え、止めさせるのではなくサポートしてあげれば、子どもは自分で問題を発見し、試行錯誤し、解決策を見いだしていきます。このプロセスこそが、これからの時代にとても求められているスキルです。社会の複雑な課題に向き合うために「教わる」だけでなく、自分で試し、考える力が必要です。子どもたちは好奇心のかたまり。大人がルールを最適に調整し、安全確保をしながらも触れたいものに触れてみる、壊してみる、汚してみる、そんな体験が子どもの興味をさらに広げてくれます。


プログラミングは失敗が学びに変わるプロセス

プログラミングは全てパソコン上の出来事。危なくも、汚くもないですし、パソコンは落としたり水をかけたりしなければ壊れることはありません。プログラミングの面白いところは、失敗がどんどん“学びの素材”に変わっていくことです。うまく動かない時こそ、どう改善すればいいかを考えるチャンス。大人にとっては手間や時間がかかるように思えても、


①自由に試して

②結果を観察して

③考える


①~③のプロセスを繰り返すことこそが、一番の学びどころです。


これからの時代を担う子どもたちには、言われたことに従うだけでなく、自分で問いを立ててチャレンジする力が必要。私たち大人はその可能性を広げるための“ガイド”として、3つの禁止ワードを意識的に減らす工夫をしてみましょう。


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