先頃、体験授業にお越しになられた保護者様に、次のようなご質問を受けました。
「こちらのプログラミング教室の、最終的な到達点は、どのようなものですか?」
ご様子から察すると、「大学入試科目の『情報I』に対応できます」というような回答をご期待されているようでした。
しかし、今治市の地方創生からスタートした私たち教室は「受験」といった目先の目標に照準を当ててはおりません。
4つの教育方針が目指す到達点
私たちの教室には、開校当初の子ども達と直にやり取りする中で培われた、4つの教育方針があります。子ども達には、プログラミングの学習を通じて、この方針を段階的に実践することを促しております。
第1段階
・暗記するのではなく、実践と活用をくりかえす。
(丸暗記ではなく、手を動かすことによって経験的に習得していく)
↓
第2段階
・結果を出すことよりも、そこまでのつながりを理解する。
(「なぜそうなるのか」のプロセスを解析し、論理的な思考を身につける)
↓
第3段階
・正解を探すのではなく、答えのない問いに挑み続ける。
(不明確なものに対して、自分なりのカタチを見出す)
↓
第4段階(最終段階)
・物事を教わるのではなく、興味のあることを探求する。
(自由自律で学習する姿勢)
私たちの教室では、4つの段階を経たプログラミング教育を通して、自由自律の学習姿勢を身につけること。
つまり「やることを提示されなくても自走して学習ができる、自律学習ができる人」になることを到達点をしております。
自律学習の姿勢が進路選択につながる
プログラミングを未来で生きていくための「教養」と位置づけています。プログラミングそのものを身につけることは当然ですが、学習する過程の中でそれよりも大切な自律学習の姿勢を身につけてほしいと考えております。
プログラミング学習により身に付く能力は、一般的に下記のようなことが言われています。
・創造性/想像性
・粘り強さ
・芸術性
これらの能力を身につけながら、「自分は何が好きなのか?」「何をしたいのか?」といったことを、子ども達は自問自答しています。
この自問自答を繰り返すことが、自律的に学習する姿勢につながります。
「自分は何がしたいのか?」
↓
「海外で活躍したい」
↓
「語学が必要だ」
↓
「英語が勉強できる大学に進学したい」
↓
「そこに行くにはどれくらいの学力が必要なのか」
↓
現在の学力のと合格ラインの学力のギャップを埋める
4つ目の教育方針である
「物事を教わるのではなく、興味のあることを探求する」は、
プログラミング学習では、自分で調べて学ぶことを意味していますが、同時に、18歳以降の進路選択のために、自ら動ける人になることを促しています。
この教室の建学の精神は、
夢や目標を持ち、
勢いよく今治を出て行った若者は
大人になって戻って来たときも
その勢いがある
今年も暮れていきます。
いつかのお正月に、この教室を、この街を巣立った子ども達が、自信を持った若者として帰省することを願っています。
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